残暑


世界の残酷さを唱える
僕に優しくないと拗ねる
与えても貰えないと分かる
それでも欲しがる

渇望したのは熱
全て燃やして真白にすればいい
君の麦わら帽子は知らない

君と世界を悪者にすれば
僕は僕を護る事が出来た
だからごめんね
呪いながら泣いていた
だからゆるしてよ

曲がった小指
細い鎖骨
流れ落ちる汗
あれは酷く暑い日だった

あのさ、全部嘘さ
君になら何もかも
差し出せる気がしてた
君にも同じを求めてた
おこがましいだろ
けれど、これが真実さ
僕は突き詰めても人間だった

何にもなれないならせめて
僕は僕のままでいようか
向日葵、太陽、ああこれも暑い日だ