貨物列車に恋をする どこかに 行きたかった はずなのに 術を 知らなくて 丸まって朝日を恐れて おはようを喉の奥に凍らせて けれど指は身勝手に 擬態の皮を探すの 海の中で呼吸するように 水に抱かれて死ぬように 僕は眠るだろう 覚めなければ良い夢を見たいから だけどいつだって 起き抜けに世界を疑うばかり 上手く行きっこないって 最初から決めてかかってる いつかは良い感じに収まるさ なんて言ってみたいもんだね 軽やかにおはよう なのに夜を望んでる 大気を震わす君が 静寂の夜に似合わない けれど羨望の情景には いつだって君が居る 連れて行っておくれよ 名前も知らないどこか 君が知る限りの線路に繋がる ここじゃない場所 満月なら煌めく海を愛でる 新月なら虫達の声を聞く 連れて行ってよ ここじゃない異世界に ← |