優しいあなた


上手く扱えないくせに
ピストルなんか用意して
どうしたの
その引き金の引き方を
君は知っているの

眉間よりもこめかみよりも 確かに
息を止めれる場所があるよ
君は知っているの
そこがどこだか知っているの

大昔君がナイフで切りつけた傷が
まだお腹に残っている
真っ白でそこだけ柔くて
いつだって爪で傷つけてしまう

君は知っているの
そのピストルが狙うべきどころを
君は知っているの

揺れない瞳なんか無いくせに
慣れない事をするなよ
教えないよ 泣くなよ 馬鹿